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チーズが食べたい [10歳~]

夕食後、スライスチーズを食べたいハツ@10歳です。
食事が終わってから言い出すのは良くない、と言いました。
ごちそうさまをする前に言いなさい、と。

ハツは、ここで「言い返す」を発動させました。
じゃないとチーズを諦めることになるからです。
なんとか、母親の意見に言い返して、チーズを食べてもいい、という答えを引き出さなくてはなりません。

議論開始、です。

「ごちそうさまはまだ言ってない」

まずはハツのターンです。
言ったかどうか、それは水掛け論になります。
ですから次の私のターンはこうなります。

「じゃあなんで立って歩いているの」

食事が終わったからこそ、立ち歩いているわけで、それはつまり、ごちそうさまを言ったかどうかに関わらず、ハツの食事が終わったことを示す事実となります。
これで、ぐうの音も出ないだろう。
私の予想は外れます。

「ハツが立ってるのは、ミノが私の席に座ってるからだもん」

とてつもない理論を繰り出してきました。
ハツとしては、自分が立っているのは理由があるからだ、ミノのせいである、だから座ってたくても座っていられないのだから、仕方がないことである。つまり、食事が終わっているということにならない、とか、そういう風に瞬間的に思ったのか、そんなことは何も考えず、とにかく「言い返す」発動で反射的に言ったのか。
恐らく後者でしょう。

しかし、ハツが立ったからこそ、ミノは今そこに座っているわけですから、ミノが座っていることがハツが立っている理由にはならないわけです。
物事には順序というものがありますから、ハツのこのとんでも理論は、大変浅く、というより、まったく成り立たないことになります。
それに気づかず、ただ「発動」してしまったハツに、言葉で説明しようとしましたが、「お母さんの言ってること分かる?」と聞いても、分からない模様。泣きそうです。

PCを立ち上げ、会話を文章にして書いて、説明してみると、どうやら理解したようです。

色々なことを同時に考えて、おのれの発言を決める、ということは、ハツにはとても難しいこと。
けど、瞬間的に、反射的に、会話を返すことができるというスキル、それと、チーズを食べるためにどうしたらいいのかをものすごいスピードで考えることができる、というスキル。その二つがハツにはあり、しかもそれはとても優れています。
ハツタイプの人間はあまり多くないと思うので、一般的ではないと思われたり、ともすれば「ダメな人間である」と言われることもあるかと思います。
が、これはあくまでタイプが違うということだと思うので、私はハツにこのままでいてほしいと思っています。
ただ、今回のことがどういう展開だったのか、自分の理論が何故成り立たないのかを理解はしてほしいと思いました。

ハツ「お母さんは神経衰弱が得意です」
私「書いてほしいの?(どういうこと??)」
ハツ「うん。お母さんは私たちの会話を全部覚えてるもんにー」
私(なるほど、記憶力がいいと言いたいのか)
ハツ「でも、私はスピードが得意です」
私(反射神経がいいからだね)

こんな会話をしながら、一緒にブログを書いたりするのも、私はとても楽しいです。
これからも一緒に勉強したり、考えたりしながら、成長していこうね。

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