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知らないことはあといくつあるの? [ミノ 5歳~]

ミノ、八歳。
昨夜とても素敵なことがありました。本人にとってはそうではなかったでしょうが、親としては嬉しいことでした。
記録しておけてよかった。

夕食後、こーさんと「日本の裏側は」という話をしていたミノ。
地球儀にまっすぐ棒を通したら、裏側に出る。ふんふん。ここまでは共通見解。

ここからこーさんとミノの対立が始まります。(笑)
で、いつまでたってもミノとこーさんが言い争っているので、双方の意見を聞いてみました。

まとめると、「まっすぐ棒を通すってことは、球である地球儀に、地面と平行に棒を通すということ」だから、つまりミノとしては「同じ緯度上で、経度が裏側にあるところが日本の裏である」というのが主張だったのです。
こーさんが「そうでなくて……」と説明しようとしていたので、揉めていたわけですね。

それも一理あるよ。間違ってないよ。ミノ、大丈夫。合ってる合ってる。
お父さんの説明したかったのはね……えーと、なんて言ったらいいんだろう……。

球にまっすぐ棒を通す、の意味。
球に対して垂直に棒を通すってことは……。
なかなか説明が難しく、私もいろいろ考えました。

最終的にたどり着いたのは、毛糸。
裏側=一番遠い、って説明をしようと思って。
細い毛糸をぐるっと地球儀に回し、これが一番長いところ、で、時計の12から一周してまた12まで戻ってくるってのと同じ、とか言いました。

言葉ではなかなか説明しづらいですね……。
やっぱり、時計のような二次元と、地球儀のような三次元との違いが難しいようです。
なるほどなあ、子供って面白い。

毛糸で、円周を示し、その半分が「一番遠いところ」=日本の裏側を調べられそう、というところまではなんとか納得してもらいました。
ミノとしては、実際に引いてある線(緯度や経度)が気になるのです。
しかし線は無関係として、どう回しても、日本から一番遠いところはブラジル東海岸あたりである、とわかってくれたようです。

分かって良かったねえ、ミノ。
……あれ?

ミノは、泣き出しました。
いわく、むかつく。悔しい。なんだかわかんないけど、きーっ! て感じ。

自分が知らないことが多くあるのが、悔しかったようです。
自分の主張が間違っていたわけじゃないけれど、まったく想像もしなかったことが上から降ってきて、「どうだ!」と見せつけられたことにプライドが傷ついた、とでもいう感じでしょうか。
泣くほど悔しいなんて、その気持ちがすごい。
知らなかったことを知れてよかったじゃない、と、慰めたのですが、「知らなかった」ということが本当に悔しかったらしく、なかなか気持ちは治まりませんでした。

そして、タイトル。

「……私が知らないことはあといくつあるの……?」

ミノ……!

なんて強いんだ。知りたいんだね。いっぱいいっぱい勉強したいんだね。すごいことだよ。
本当にすごいよ。お父さんとお母さんはそんなミノがとってもとっても自慢だよ。ほんっとに……いやー、すごい!

子供って、知りたいんですね。
知らないことを、知りたいんだ。
この勉強意欲。
この強い欲求。
素晴らしい! の一言でした。

ミノ。
あなたの知らないことはまだまだいっぱいある。
人が一生かけて知ることのできるものは、そう多くない。
この世のすべてを100としたら、きっと死ぬまでに1も学べないかもしれない。
けど。
それでも、自分が知らないことを知りたいという、その気持ちを大切にしてください。
それは、この世の中でもっとも大事なことの一つ。
あなたにその気持ちがる限り、この世の中は素敵なところであり続けるでしょう。
勉強って、素晴らしいね。
ミノ、あなたは素晴らしい。

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